
今キミは階段に佇んで
見上げているのか それとも見下ろしているのか?
そうか! 昇ろうとしてるんだね
何処まで昇るのだろう
一歩一歩階段を踏みしめながら…
でも どうしてそんな うかない顔をしてるんだろう
迷ってるんだろうか?
何処に行くのか 行きたいのか考えてるのかな?
悩む事なんかない 階段を昇ればいい
足を踏み出したらいい ただそれだけでいいのに
どうしてそんなに戸惑ってしまうのだろうか…
昇る事で世界が変わる
階段の上には街の賑いも 行き交う人々の温もりも
キミを歓迎して待ち受けているのに…
キミは茫然として 不安な顔をして立ち竦んでいる
あれこれ人の振りを観ては勝手な想像をしてるんだね
よく見てごらんよ 階段を
今階段の上の踊り場の所に居るのが解らないのかな?
昇るのも降りるのも そんなの関係ない
昇り降りは善し悪しと関係ない
降りなきゃ行けないのは
昇らなきゃ行けないのと同じ
さて これから降りるかどうか考えていた所なんだけど…
人生の昇り下りも階段と同じ事で天から降ってきたように予告もなしに、突然眼前に現われてくる。下から階段を見上げれば 遥かな高みに近付いていく。そんな高揚感を感じて、足元に力が漲ってくる。
階段の下を見ていると、先細りの到着点がまるで奈落の底に見えて足が竦みそうになる。
階段を昇る時には 力強く足を一歩踏み出せばいい。高揚する心と共に、上昇して開けていく視界。周りの景色も変って 輝いて見えてくるだろう。
これから階段を降りるのだったら、深い呼吸をして気持を落ち着けて、そっと足を踏み出したらいい。下から上がってくる空気の湿り気や冷たさが、上気して火照った顔の熱を冷ましてくれる。これまで気付かずにいた、見ようとしなかった物事の細部や人生の機微をさりげなく教えて貰えるだろう。
四季折々のように人生の上り下りもいつか誰の前にも訪れる。
でも何も心配しなくていい。心配なんかすることない
それが生きるということだから…
スポンサーサイト