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誇大妄想自己愛人格

 嘘と現実が交差する人

 変形自己愛の中で、案外知らずにこんな心情になっている人は多いものである。少し極端なケースがあったので紹介する。

 かなり以前の話である。相談者は女性である。自分はある国の王室の血が入ったクォーターであると言う。確かに異国の匂いのするご婦人である。相談内容は、政府機関の重要な接待役を仰せつかったが、果たしてその仕事を受けて良いものかどうか? である。これまで幾度も国際親善のため、とくにその国と日本の外交事業に関わってきたと言うのである。問われるままに占ってみるが、とてもそんな気配はなく、情況が見えてこない。

 「残念ながら、可能性はあまりないですね。きっと流れる話じゃないですか」と答えるしかない。すると、すぐにも了解して、次の質問に移行するのである。
 「解りました。じゃあ、ついこの間、政府要人(かなりの重要人物)に会って依頼された件ですが…」と、べつの外交接待の話となる。当方はひとつひとつ否定していくが、次々に話題を変えながらスケールの大きな展開となっていくのである。いつしか事業を立ち上げる話まで出てくるのである。最初は面白がって話を聞いていたのだが、嘘話の連続ですっかり閉口したものである。この女性とは、一度や二度ではなく、数え切れないほどの相談があったのだが、口裏を合わすにも限界があり、
質問事項を全否定して、縁がきれてしまったのである。

 こんな極端な場合には、当方も簡単に読み取りができるが、日常の相談の中にも、誇大自己の妄想概念で話を繰り広げる人がいるのも確かである。微妙に観念トリップの様相となり、幻想から、話を組立てて、まことしやかに質問するのである。本人に悪意はまるでなく、騙している風情もないので、うっかりすると、そんな虚構の相談に真剣に対応してしまうのである。悲しい嘘の自己実現のドラマである。

 占いは未来の指標を立てるもの故に、虚構世界の是非を問う事で仮想現実の奇妙な達成領域が得られるのかも知れない。占者は問われるままに易を立てたり、カードを繰ったり、或いは命理で分析したり、クライアントの要求事項を満たしていくのである。そんな占いフリークも数多く存在するものと思われる。切ない病理現象である。
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鎌田康秀

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    鎌田康秀相談室


    吉祥寺で生まれる。幼少の頃、神戸で過ごす。
    学生時代は演劇青年(不条理系の芝居}。今でも芝居好きで、観劇が趣味{ジャンルは問わず)。占術家以外では一時期、クラフトデザインの仕事に就いた事がある。少し絵心もあり。犬、猫、ウサギが大好き。でも一番好きなのが、やはり人間。思いを共有できた瞬間が最高。語り合う中で未来ビジョンが出来た時が最高。

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