
妊婦の出産を占う。
妊娠の初期に胎児の無事と出産の無事を問い卦を立てる。
未月丁酉日・辰巳空亡・(7月)
雷風恒変雷天大壮。
妊婦は職業婦人であり、すでに一子があり、今回次子を妊娠し、大いに喜んでいる。
胎児の用神は午の子孫であり、月の未と合している。
問題は世爻に官鬼が臨み日併(おなじ支)して、用神より尅を受けている所である。
余程日常生活に気をつけないと、流産となる怖れがあると告げたのである。
結果は十一月に入り流産となった。
午の子孫が陽爻に臨むゆえ男児と告げたが堕りた子はやはり男児だったという。この卦は包卦であり坤が乾を包むか象でもある。
主たる原因は、仕事を離れる事が出来なかったのと、夫が新規事業を創設するに当たって相当の手助けをし、そのための疲労なのである。
卦が六沖に化してしまうのは、臨産ならば吉なのだが、妊娠初期では流産を疑うべきであり、さらに世爻に日辰を持った官鬼が臨むのではかなり危ない象である。しかも初爻の丑の財が発動して世爻を墓に入れ、髄官入墓となっているのである。又、さらに日辰に臨み入墓するので、日辰壊変と称して凶変を告げるのである。
何故、十一月に応じた(流産)のかは、午の子孫の絶に応じたものであろう。流産の日は丁丑日となり、世爻酉の墓の日である。
世爻が酉官鬼である所から、子孫より尅を受けており、今後の妊娠についてはかなり波乱含みである事を卦が告げており、心より同情した次第である。
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