
幸せになりたい! 幸せを手にしたい!
早く今の不幸から抜け出したい
幸せになるために日々努力して
こんなにも辛い思いをしてるのに・・・
絶対に 幸せになってやる
負けるもんか!
こんな風に 誰しもが「幸せ」を求め
辛い境遇と闘って四苦八苦しているのです。
でも、ただ無闇に幸せを思い描いて求めたとしても
「幸せ」を手に入れる事は難しいのです。
自分の中で幸せも不幸せもきちんと定義づけ
その多寡・強弱・深浅を見極めなければならないのです。
何を以て幸せと言うべきか?
何をして不幸せとするのか?
幸不幸は、自らの心の中にある価値体系の産物であり
極めて抽象的な概念ですが、それを確かな実体感として
捉える事が、人生の吉凶の決め手となるのです。
幸せも不幸せも、今の人生の現実の延長線上に
ある事を忘れてはいけないのです。
どんな境遇に置かれているとしても
自分の実人生が不幸せであると実感してはならない。
幸せから遥か遠い所に居ると思ってはいけないのです。
今の不幸に打ちひしがれて心を閉ざした者に
明日の希望を持つ事は出来ないからです。
「今は苦しいけど、必ず幸せになってみせる」と苦虫を噛み締める。
そんなあなたには明日を創り出していくのは無理な事です。
たとえ苦しむ情況に居るとしても、大事なのは
苦しみは明日を創り出すための試練であり確かな
思考と行動の基本軸を創っていく事の学習体験として理解する。
だからその苦しみすらも楽しんでみる事です。
悲惨な境涯と思われる人が、明るく笑い飛ばして
今の実情を楽しむ風情で語る場面もしばしばある。
こうした境地は、運命の吉凶成敗、幸不幸も生きる
実人生の彩りなんだと笑い合うのです。
自分の心象の意識レベルが確かなものであれば
日常の苦難を正面から受け止めて
感情領域の混乱も食い止める事が出来るのです。
又、お金や仕事の成功や社会的名声といったものは
幸せの裏付けに欠かせないものです。
しかしこれこそが幸せの実体と定義づけしても
達成の暁に心は落ち込むばかりの現実となるのです。
彩りでしかないものを人生の目標にするのは愚かな事と知るべきです。
何かを求めて、苦しみながらも、その達成領域を身近に感じながら
生きる事こそが、本当の幸せの実体、醍醐味というものです。
いつでもどんな境遇でも、幸せの自覚が大事なのです。
明日を創るのは、そんな幸せ感の拡大と達成に向かう意識なのです。
必ず明日はやって来る。明日の幸せがやって来る。
そして明日の絵を描くのは今日のあなたの心なのです。
調布駅南口広場の時計台。
毎時高らかに時を知らせる様々なメロディーを奏でます。
『幸不幸の分かれ目』 復刻