
“ごめんね キミのことは好きだけど 大切な人だと思うけど
キミと結実するのは 今は無理なんだ
人生の予定行動にキミは入ってないから
本当にごめんね こんなに好きになってしまって
こんなに好きになって貰って 心踊る触れ合いもあって…
だけど タイムテーブルが合わないんだ
だからごめんね これっきりにしよう"
…そんな言い訳をして あの人は去って行った
何もかもが人生の予定表に書き込まれている
それが効率の良い生き方なんだという
ならば最初から拒絶してくれたらいいのに
この出会いが何の意味もなかったのなら
あの時何故 声をかけてきたのだろう
いつだって人生は偶然の出来事から動き出すのに
振り返れば その偶然の連続に確かな必然を見つけるのに
…しばらく経ってから あの人からメールがきた
「突然のメール ごめんなさい
何もかもが上手くいかないんです
アナタと別れてから 歯車が狂いだしたみたいに
何もかもがチグハグになって
もう一度 やり直したい
人生のタイムテーブルを作り直したいから…
よかったら近々に会ってくれませんか?」
『ごめんなさい もう遅いです
もうあの時には時間を戻せない んです
ワタシのタイムテーブルにアナタはもう居ないのですから』