どうして語り合えないのだろう
何故 黙ってるのだろう
何が気に障るのだろう
すれ違い 行き違う 心の交差点
人を愛し始めた時から 愛される自分を意識する
互いの愛情 互いの誠意 思いやり
いつでも 相手を信頼したい 相手から信頼されたい
自分を愛するように愛したい むしろ自分以上にと思う
でも 人は自分以上には人を思えぬもの
持って生まれた気質 大人になるまでの環境
価値観 拘り 心の癖 そこから産まれた行動原理
無意識の世界で 自分流を通す時に
相手の存在を忘れてしまう事が起きてくる
悪意も無いがおなじように善意も無い
無視されたり ないがしろにされたと思う側は
怒りを込めて相手を責める
責められた側は 自らの誠意を咎められた事を
知りながらも不誠実の実態認識を拒否する
そして何も語らない ダンマリの暗闘が始まる
恋人や夫婦の愛情葛藤のドラマである
さらには親子・兄弟・親族・友人
同僚・師弟・上司と部下などなど・・・
男女のケースばかりではない
感情の混入する人間関係全てにある軋轢葛藤である
沈黙は金なり しかしこんな時には沈黙は毒になる
内向した意識が毒に変質して脳内を そして身体中を侵蝕する
だから言葉が大切・対話が 語らいが大事なのである
人間関係の悩みは対話が断絶した時から深刻な場面を迎える。
あれこれとやり取りがある間は対応努力の仕方で
関係修復が出来るが沈黙や会見不能となった時から互いの
心の中の探索、裏読みが始まるのである。
悩んだ末に占いによる審問という情況になる訳である。
相手の人柄や気質の傾向、行動領域の特徴などを推量して
さらに現象の本質を観察して、未来予測と対応を考えるのである。
これが実にややこしい。
端的に言えばそれぞれのケースの包括概念として、対話能力の欠如と
言葉を大事にしない事が原因となっているのが大半なのである。
人は言葉で生かされ言葉で傷つき、死ぬ事すらある。
言葉で対応出来ない未成熟な心には沈黙しか方法が無いのも
理解出来るが、だからこそ、生きた言葉の使える人に
なるよう成長努力をして欲しいと思うのである。
昨日も今日もそして明日も、ケンとメリーは仲良く語り合っている。