
納得づくで別れたのに 何故こんなに辛いのか
寂しくて悲しくて 何も手につかない
独りになったこと 何もかも自分で決めること
そして何をしたって咎めるものがない
そんな自由な空間に居るのが 居てもたっても不自由で
縛るものがないのが かえってすべての時空を縛り付け
何も出来ない 何も考えられない
自縄自縛になっていて身動きが出来ない
うるさいなと思っていたのに 煩わしいだけと思っていたのに
今は ただあの罵詈雑言飛び交う喧騒と争乱すらもが懐かしい
愛しい人 帰っておいで…
でもそう思った途端 これまでの悪夢の日々が 心に甦る
追慕という執着の念は 決して本心なんかじゃない
しばし こんなアンビバレント(二律背反)な心情に苛まれ
時の流れが想念を解き放ってくれるのをひたすら願う
… … … … … …
この葛藤の心理的絡繰りを理解して貰うために
どれだけの因果を含めるのか… どれほどの説明をするのか…
恋の後始末 別れの後始末はとても厄介な相談です
ある相談者は 離別と復縁を繰り返し
無駄な時間を延々と送っているのです
究極は宿縁のなせるワザと幾つもの抜け道を敢えて回避して
二人していつまでも袋小路をウロウロ徘徊しているのです