

御佛(みほとけ)に身を捧げ
魂魄を極楽浄土へといざなうその道は険しい
佛道を極め悟りを開くため 粉骨砕身の日々
解脱してまさに即身成仏の境地に至らんとして
数多の錬磨修業の道筋に入るも
小乗の教えは凡夫には叶わず
煩悶は連綿として尽きることがない
挫折に次ぐ挫折 幾重にも毀折を繰り返し
もはや御佛に見放された我が身を知り悔恨の極み
限りない諦念と失念から苦悶の中に独り佇む時
天空より 或いは大海原の彼方より
或いは高き山の頂より厳かに降臨して
お姿を顕現される 『阿弥陀如来様』
『衆生よ 凡夫よ 佛道に帰依し
魂魄の極楽浄土を求めるは難し
されど願い求めて真底縋るならば
叶わぬことはなし きっと汝を浄土へと連れていこう
「南無阿弥陀佛 ナムアミダブツ」
ただ そう唱えればよい』
『阿弥陀如来』
梵名:アミターバ 又はアミターユス
アミターバ=無限の光を持つもの(無量寿仏)
アミターユス=無限の寿命を持つもの(無量光仏)
大乗仏教の如来の一つ。
空間と時間の制約を受けない佛である事を示します。
「南無阿弥陀仏」
南無とは「帰依する」の意味で、
お経の中では「帰命」という表現もあります。
南無阿弥陀仏とは、阿弥陀仏様にお縋りしますという意味です。
阿弥陀如来は、衆生(人々)が死後に行くという西方浄土の教主です。
自力で佛道を開く小乗の対極にあり、他力本願を旨とし
「南無阿弥陀仏」と称名を唱える称名念仏として大きな発展をしました。
浄土宗、浄土真宗では、極楽往生を願って
唱えて必ず極楽に往けると説いたのです。
不摂生であろうと自堕落であろうと、ひとたび阿弥陀様に
真底お縋りすれば、必ず救って下さる。とても有り難い如来様です。
真言:オン アミリタ テイゼイ カラ ウン
究極の「極楽往生」を授けて下さる如来です。
(Wikipedia参照)
仏画 『阿弥陀聖衆来迎図』 松井辰子先生謹筆