

街の喧騒が耳に木霊している
透き通った大気が寂寥感を醸して
街は賑わいながら 何処までも静まり返っている
人の波が 嘗ては押し寄せる怒涛のようだった
そんな時代が懐かしい
そんな時代に戻って欲しい
今は人の流れが緩慢で
引き潮のように後ずさっていくようだ
数珠繋ぎになっているタクシーの群れ
バブルの時代には車待ちの人が泡のように溢れていた
今は客待ちのタクシーの泡(バブル)で溢れ返っている
このまま夜が明けないのか?
世の中はこのまま閉塞して
夜の静寂(しじま)に止まってしまうのか?
時代の意識が 人の心が闇に包まれている
…それでも明日はやって来る
輝く明日を心に描いて 心に光を灯して…
新宿駅西口周辺