

風を切って走り抜ける特急列車
夢を乗せ 希望を乗せ 今日を明日を運ぶ
目の前で開いた乗車口から 中に入ったら
陽の光が燦々と降り注ぐ
あたり一面 花に囲まれた『春の都』にでも行けるのだろうか?
微かに花達の香りがしてくる
頬に触れる微風が温かい
肌がすっかり春の気配を感じている
確かな予感に 萎んでいた胸が開き始めていく
陽を浴びて 顔をもたげるように
列車の放つ軽快な音に身を任せているうち
眩い光に包まれた『春の都』の
夢の中の時空に いつしか誘い込まれていく…
明日への想いと望みを風に乗せて…