
懐かしい情景
日本の高度成長の輝く原点
まだ 戦後復興 黎明の時空にあった頃
少年の視界に飛び込んで来たのは
天を突き刺すばかりの 威容を誇る鉄塔だった
まさに 天空の遥かな大海原を駆け抜けて飛翔する
そして ついには天空の深い闇の中に吸い込まれていく
そんな鉄塔の様だった
上るも下がるも紙一重 表裏一体の概念
文明は何処までも栄えていく 昇り詰めていく筈だった
しかし時代は 進歩発展と同時に
大気汚染や地球温暖化に向かう
人類生存の危機がカウントダウンされる日も近付いてきている
『バベルの塔』の暗喩でない事を切に願う
半世紀を迎えた東京タワー
天空高くから 何を見下ろしているのだろう…
そして 夏にはこの塔の北東10kmに
『新東京タワー』が建設着工
高さは旧タワーの倍近くだという
果たして どんな未来を象徴するのだろう…