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人を愛する事と自分を愛する事

 自己愛から抜け出せない人の恋愛

 相手を愛しているつもりでも、実際は愛を演じる自分自身にしか興味が無い人がいる。愛に生きる自分が可愛くて仕方のない人である。

 ひたむきに尽くし続ける事が愛であると思い、執拗に何から何まで相手本位に行動する人がいる。寝ることも惜しんで相手に愛の限りを尽くし与える。まるで自分自身を放棄しているような凄まじさである。こんな人が相手からの拒絶を受ける確率は、大変高いものである。そんな人のお話である。

 「どうして彼はこのひたむきな私の愛がわからないのでしょうか?」
などと、声を詰まらせる。こんな完璧な愛は無いのにと、言わんばかりである。こんな時は、「精一杯つくしたよね。相手を愛する自分を誇らしく思っていたのにね」と言ってみる。
 「本当ですよ。純粋な愛だと思います」と胸を張る。

 「相手を思い、尽くしている時間のありったけが、幸せだったんだよね。愛や恋に身を焦がし自分を無くす事が悦びだったんですよね?」
 「そうです。楽しかったし、とても充実の時間でした」

 「相手の気持ちはどう考えたのかな? 全て喜んで貰えると思ったのかな?」「……あまり考えてませんでした」

 この女性は、献身型の愛情モデルに固着する自己愛者なのである。相手に徹底的に尽くし我を忘れる空間に身を置く事で、自分を愛しく誇らしく思う屈折心情の持ち主である。

 意地悪な質問をしてみる。「それで、この彼で何人目?」
 「…三人目かな。…でも、なんでそんな事聞くんですか?」
 幼児体験や、何かのトラウマから、きているのだが、紛れもなく変形自己愛の恋愛シンドロームである。

 いまだ他者を愛するレベルに到達していない愛情観であり、しばらくはきちんとした自己対話を要する情況である。この人にとっては、相手の思いや実体情況について、いかほどの感慨も無いのである。ただ自分のありったけの情愛を尽くすのみが重要事項なのである。献身的な愛に生きている自分が大好きなのである。相手を好きなのでは決してないところが何度も繰り返す恋愛ドラマが物語っている。

 「この私の愛をキチンと認めて答えてくれる人って、きっと又、現れますよね?」愛の天使のつもりだが、残念ながらこの人は、今の段階では誰も愛せないし、誰からも愛されないだろう。

 変形自己愛については、まだ症例があり、又次回。
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プロフィール

鎌田康秀

  • Author:鎌田康秀

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    鎌田康秀相談室


    吉祥寺で生まれる。幼少の頃、神戸で過ごす。
    学生時代は演劇青年(不条理系の芝居}。今でも芝居好きで、観劇が趣味{ジャンルは問わず)。占術家以外では一時期、クラフトデザインの仕事に就いた事がある。少し絵心もあり。犬、猫、ウサギが大好き。でも一番好きなのが、やはり人間。思いを共有できた瞬間が最高。語り合う中で未来ビジョンが出来た時が最高。

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